本競技規則は、「WITHUS DAIICHI CUP2008」のために作成されたものであり、この競技規則に記載されていない事項については、(財)日本サッカー協会「Futsal Laws of the Game・2006 / 2007」に準ずる
ピッチ
ピッチおよびその付帯設備は、次の図に示すとおりである
【大きさ】
ピッチは、長方形とする。タッチラインの長さは、ゴールラインの長さより長くなければならない。決勝大会は、会場である大崎スタジアムのコートを使用する。
競技者の数
【競技者】
試合は、5人以下の競技者からなる2つのチームによって行われる。チームの競技者のうちの1人は、ゴールキーパーである。
【交代の手続き】
交代要員は、最大4名までとする。
試合中に行われる交代の回数は、制限されない。交代で退いた競技者は、交代要員となって他の競技者と交代してピッチに戻ることができる。
競技者の用具
【安全】
競技者は、自分自身あるいは他の競技者に危険となるような用具やその他のもの(装身具 指輪・ネックレス・時計を含む)を身につけてはならない。 ※試合前に引率職員で確実に指導する。ゴールキーパーは安全のためメガネの着用を禁止する。
【基本的な用具】
競技者が身につける基本的な用具は:
- ジャージまたはシャツ。ユニホームを用意していないチームはゼッケンの着用を義務づける。
- ソックス
- 靴・・・キャンバスまたは柔らかい皮革製で、靴底がゴムのシューズあるいは体育館用シューズのタイプのみが許される。※スパイクは不可
※決勝大会会場は、靴底が飴色のシューズあるいは体育館用シューズ使用可能。 (人工芝用フットサルシューズ・トレーニングシューズ・スパイクは使用不可) - すね当て・・・※安全面の徹底のため着用を義務付ける。すね当ては、ソックスによって完全に覆われなければならない。
【ゴールキーパー】
- ゴールキーパーは、長いトラウザーズを着用することができる。
- それぞれのゴールキーパーは、他の競技者および審判と容易に区別のつく色の服装をする。
- ゴールキーパーは、キーパーグローブなどを着用するのが望ましい。
主審
【主審の権限】
それぞれの試合は、主審によってコントロールされる。主審がピッチの設置された場所に入ったときからその場所を離れるまで、任命された試合に関して競技規則を施行する一切の権限をもつ。
試合時間
【プレーの時間】
試合は、前、後半の8分ずつ行われる。
計時は、主審および第2審判が行う。
【タイムアウト】
タイムアウトはできない。
【ハーフタイムのインターバル】
ハーフタイムのインターバルは、1分を超えてはならない。※コートチェンジのみにあてられた時間である。
プレーの開始および再開
【試合前】
コインをトスし、トスに勝ったチームが試合の前半に攻めるゴールを決める。
他方のチームが、試合開始のキックオフを行う。トスに勝ったチームは、試合の後半開始のキックオフを行う。
試合の後半には両チームはエンドをかわり、前半と反対のゴールを攻める。
ボールのインプレーおよびアウトオブプレー
【アウトオブプレー】
ボールは、次のときにアウトオブプレーとなる:
- 地上、空中を問わず、ボールがゴールライン、またはタッチラインを完全に越えた。
- 主審がプレーを停止した。
- ボールが天井に当たる。
【インプレー】
これ以外のすべての時間は、次の場合も含めて、ボールはインプレーである:
- ボールがゴールポスト、クロスバーからはね返ってピッチ内にある。
- ボールがピッチ内にいる審判のいずれかに当たる。
決定事項
屋内のピッチで試合が行われているときにボールが天井に当たった場合、最後にボールに触れたチームの相手チームに与えられるキックインにより試合を再開する。キックインは、ボールが当たった天井下の場所に最も近いタッチライン上の地点から行う。
反則と不正行為
反則と不正行為は次のように罰する。
【直接フリーキック】
競技者が次の6項目の違反を、不用意に、無謀に、あるいは過剰な力で犯したと主審が判断した場合、直接フリーキックを相手チームに与える:
- 相手をける、またはけろうとする。
- 相手をつまずかせる、またはつまずかせようとする。
- 相手に飛びかかる。
- 肩によるものも含めて、相手をチャージする。
- 相手を打つ、または打とうとする。
- 相手を押す。
次の項目の違反を犯したときも、直接フリーキックを相手チームに与える。
- 相手を抑える。
- 相手につばを吐きかける。
- 相手がボールをプレーしている、あるいはプレーしようとしているときに、ボールをプレーしようとしてすべる(スライディングタックル)。ただし、不用意に、無謀に、あるいは過剰な力で行わない限り、自分自身のペナティーエリア内のゴールキーパーを除く。
- ボールを保持しようとして、ボールに触れる前に相手に触れる。
- ボールを手で意図的に扱う、ただし、自分のペナルティーエリア内のゴールキーパーを除く。
直接フリーキックは、上記の違反の起きた場所から行う。ただし、フリーキックが守備側チームに対してそのペナルティーエリア内で与えられた場合、フリーキックはペナルティーエリア内のいずれの位置から行ってもよい。
【ペナルティーキック】
競技者が自分自身のペナルティーエリア内で上記の項目の違反をインプレー中に犯した場合、ボールの位置に関係なく、ペナルティーキックを与える。
【間接フリーキック】
ゴールキーパーが次の項目の違反を犯した場合、間接フリーキックを相手チームに与える:
- ゴールキーパーが保持していたボールを離した後、ボールがハーフウェーラインを越える前に、または相手側によって触れられるかプレーされる前に、味方競技者からボールを受ける。
- 味方競技者によって意図的にゴールキーパーにキックされたボールを手で触れるか手でコントロールする。
- 味方競技者がキックインしたボールをゴールキーパーが直接手で触れるか手でコントロールする。
- 自分自身のハーフ内で、4秒を超えてボールを手または足で触れるかコントロールする。
競技者が次の項目の違反を犯したと主審が判断した場合も、違反の起きた場所から行う間接フリーキックを相手チームに与える:
- 危険な方法でプレーする。
- 意図的に相手の前進を妨げる。
- ゴールキーパーがボールを手から離すのを妨げる。
- 競技者を警告し、あるいは退場させるためにプレーを停止する違反で、これまでに規定されていないその他の違反を犯す。
間接フリーキックは、違反の起きた地点から行う。ただし、その地点がペナルティーエリア内の場合、違反の起きた地点に最も近いペナルティーエリアライン上から間接フリーキックを行う。
懲戒の罰則
【警告となる違反】
競技者が次の項目の違反を犯した場合、警告を与え、イエローカードを示す:
- 反スポーツ的行為を犯す。
- 言葉または行動によって異議を示す。
- 繰り返し競技規則に違反する。
- プレーの再開を遅らせる。
- コーナーキック、キックイン、フリーキックまたはゴールクリアランスでプレーを再開するとき、規定の距離を守らない。
- 主審に承認を得ずピッチに入る、または復帰する、あるいは交代の手続きに違反する。
- 主審の承認を得ず意図的にピッチから離れる。
【退場となる違反】
競技者が次の項目の違反を犯した場合、退場を命じ、レッドカードを示す:
- 著しく不正なプレーを犯す。
- 乱暴な行為を犯す。(相手は問わない)
- 相手競技者あるいはその他の者につばを吐きかける。
- 意図的に手でボールを扱って、相手チームの得点あるいは決定的な得点の機会を阻止する。(自分のペナティーエリアにいるゴールキーパーが行ったものに適用しない)
- フリーキックあるいはペナルティーキックとなる違反で、ゴールに向かっている相手競技者の決定的な得点の機会を阻止する。
- 攻撃的な、侮蔑的な、あるいは口汚い発言をする。
- 同じ試合の中で2つ目の警告を受ける。
フリーキック
【フリーキックの種類】
フリーキックには、直接と間接がある。
直接、間接フリーキックのいずれの場合も、キックが行われるときボールは静止しており、キッカーは、他の競技者がボールに触れるまで再びボールに触れてはならない。
反則の累積
【累積される反則】
反則の累積は行わない。
ペナルティーキック
直接フリーキックとなる反則を自分のペナルティーエリアの中で、インプレー中に犯したとき、相手チームにペナルティーキックを与える。
ペナルティーキックから直接得点することができる。
キックイン
キックインは、プレーを再開する方法のひとつである。
キックインから直接得点することはできない。
ゴールクリアランス
ゴールクリアランスは、プレーを再開する方法のひとつである。
ゴールクリアランスから直接得点することはできない。
ゴールクリアランスは:
- 攻撃側のチームの競技者が最後にボールに触れて、地上、空中を問わず、ボールの全体がゴールラインを越え、得点とならなかったときに与える。
コーナーキック
コーナーキックは、プレーを再開する方法のひとつである。
コーナーキックから、相手チームのゴールに限り、直接得点することができる。
コーナーキックは:
- 守備側のチームの競技者が最後にボールに触れて、地上、空中を問わず、ボールの全体がゴールラインを越え、得点とならなかったときに与える。
作成者:WITHUS DAIICHI CUP2008 実行委員
参考:(財)日本サッカー協会 フットサル競技規則2006 / 2007